小さな会社の株主総会の効用(前編) [商品紹介]
神奈川県横浜市で開業する河村正一税理士は、関与先に向けて株主総会を開催している。「とはいっても形式的にすぎません。しかし、この形式的というのが重要なポイントなのです」と語る河村税理士。また氏は、「楽しい事務所経営実践会」を主宰している。その狙いはどこにあるのか。
株主総会サービスで事務所経営が確実に変わる!
「株主総会は正しい形式に則って実施するのが重要なポイントです。というのも会計事務所の関与先である小さな会社の場合、株式会社とはいっても株主総会を実施している会社は少ないでしょう。ですから、あえて経営者に株主総会を実施しましょうと提案するのです。はじめ経営者は『なにを大袈裟に』と一笑に付すかもしれません。でも実際に実施するとその意味を理解してくれるようになります。そして、翌年からは『今年もお願いします』と言ってくれるようになります」(河村税理士)
実際に河村会計事務所が行なっている株主総会は、その準備となる決算対策を含めると決算の3ヵ月前から進められる。
●決算3ヵ月前
9ヵ月目の月次決算の数字を説明、そして今後3ヵ月の売上げ、粗利、固定費の予定数値を聞き、税引前利益、予想税額を算出、経営者に伝える。
●決算2ヵ月前10ヵ月目の月次決算の数字を説明、そして今後2ヵ月の売上げ、粗利、固定費の予定数値を聞き、税引前利益、予想税額を算出、経営者に伝える。前月と同じ内容だがより制度が高まる。
●決算1ヵ月前
前2ヵ月と同様に今後2ヵ月の売上げ、粗利、固定費の予定数値を聞き、税引前利益、予想税額を算出する。そして決算対策について経営者に意見を求める。必要があれば事前に事務所で対策を立ててこの場で提案する。
●株主総会直前 予行練習
河村会計事務所では、毎月1回、前述の3ヵ月前、2ヵ月前、1ヵ月前、そして株主総会の予行練習をそれぞれの担当者が行なう。
予行練習とはいえ実際の数字を使って担当者が説明、それを受けて他の担当者が決算内容について経営者の視点に立って質問を投げかける。
株主総会を成功させるポイントは
1.事前にしっかりした「決算予想」と「決算対策」を立てること。
2.そのためにも、会計事務所が主導して経営者をリードする必要がある。
この前提として正確な月次決算が求められることになるが、河村会計事務所では顧問先の会計データをリアルタイムで把握できるASP会計システム「ドコデモ会計」を使ってこれを可能にしている。
河村税理士は株主総会を開催する理由について次のように語る。
「決算から申告までの流れは税理士のサービスを顧問先にアピールするチャンスで、顧問先と事務所とのコミュニケーションを向上させるチャンスです。うちの事務所ではその有効な手段として株主総会を実施しています。
ここで重要なのは、株主総会を開くことではなく、その事前準備が大きな意味を持つということです。顧問先の社長といっしょに3ヵ月前から「決算の目標」を立てるとともにそれに向けての対策を明確にし残りの期間で実践します。こうした段階を踏んで株主総会に到るのです。
うちの事務所では、3年ほど前から株主総会を行なっています。その結果、顧問先の満足度と事務所とのコミュニケーションが大幅にアップしました。顧問先の意識も変わりその後の業績にもよい影響を及ぼしています。このように株主総会は事務所のサービスをアピールする絶好のチャンスといえるのです」
(後編はこちら)
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