地味な仕事の積み重ねも重要な評価ポイントに [事務所経営]
MAC税理士法人(愛知県名古屋市、代表社員税理士斎藤孝一氏、能登明俊氏)が事務所経営で特に重視しているのが職員評価。公平かつ明確な評価とコミュニケーションこそが、経営計画を効果的に活用する上で重要になるととらえている。
MAC税理士法人が職員評価にあたって考えたのは、どの仕事をだれがどの程度担当(貢献)しているのかを明確にすることだった。それをあらわしたのが売上管理表という文書だ。すべての業務(サービス)において、だれがどの程度貢献したかを記入し、集計することで、個々のすべての売上に対する貢献度がはっきりしてくるという。
ここでの効果は評価の漏れがなくなること。後でまとめて評価しようとすると、忘れてしまっているものだ。売上につながる請求書を作成する感覚で貢献度を記入すれば、評価が明確になるのだ。
売上がつく仕事に関しては、関与した担当者ごとの割合を決め、その合計が100になるようにしている。が、マニュアル作成など売上に直接結びつかない業務のポイントを青天井にしている点が、ここでの大きな特徴になる。目立つことばかりが仕事ではなく、地道に事務所のために貢献した職員にもスポットを当てようという姿勢を示している。「地道な仕事をきちんとこなす人を評価する仕組みが大事なのです」(斎藤氏)
もう一つ、MAC税理士法人が重きを置いているのが職員とのコミュニケーション。3ヵ月に一度、職員1人につき1時間の面談を実施している。職員一人ひとりがどんな悩み、不満を抱えているかを幹部が把握する。面談は経営計画を上手に活用する方法として位置づけられている。
経営計画の活用方法としては、ほかに採用活動が挙げられる。同税理士法人では、採用に関して21の質問事項から成る採用面接シートを用いている。そこには営業力、組織性、社会性の3項目について各7つの質問が用意されている。
しかも、このシートは採用時だけのものではない。入社後も全社員がその採用面接シートにチェックを行なうという。そうすることで事務所が求める人材を明確化している。
経営計画書は事務所経営のバイブル。職員評価、採用など、どんな場面においても経営計画書をベースに仕組みをつくる必要がある。








