トリノ五輪代表から学ぶツメの甘さを解消するヒントとは何か [関連情報]
いよいよトリノ五輪が開幕する。日本選手の活躍はもちろんのこと、毎回様々な人間ドラマが生まれるオリンピックだけに、今回もどんなドラマが繰り広げられるのか、また眠れない夜が続きそうである。
そのトリノ五輪の注目種目とされるのが、何と言っても女子フィギュア。今年に入り、すい星のごとく表われた浅田真央選手が年齢制限で出場できないなど、選考過程からも高い注目を集めていた。浅田選手は出場できないが、代表となった3人はいずれも世界大会での表彰台経験者。メダルの有望種目でもある。
その代表となったミキティこと安藤美姫選手と村主章枝選手。この二人の選手のスケート靴にかける取り組みが新聞やテレビで紹介されていた。実は、この取り組む姿勢こそが、ツメの甘さ解消のヒントになるのである。
安藤選手の持ち味は世界で女子選手としては初めて成功した4回転ジャンプ。そのために物凄い負荷が足にかかることは想像に難くない。それに耐えうる丈夫な靴にするため、何と革を6重にもしているという。頑丈かつ動きやすい靴にするため入念なチェックが求められる。
また、村主選手は左右の足の大きさが微妙に違うため、何度も採寸をし、また彼女の持ち味である繊細な表現を生かすためにかかとの動きがとりやすい靴にしているという。そのため、できあがるまでやはり何度も村主選手は製作者のもとを訪れ調整しているという。
ツメの甘さを解消するヒントとはココにある。十分かつ入念な準備をどこまでできるかということである。もちろん、前述したようにツメの甘さを決定付ける最大の理由はクロージングの弱さ。しかし、準備段階に自信を持つことで、クロージングに対する自信を持つこともできる。「あそこまで自分は準備したのだから、絶対大丈夫」。スポーツ選手が用具や準備にこだわるのは、自分自身にそう言い聞かせるためだという人もいる。
他の競技でも同じだ。スピードスケートの清水選手などもブレード(刃)の調整に半年以上かけるといわれる。メジャーのイチローが打席に入る前毎回同じポーズを繰り返すのは、常に準備を怠りなくするため。それがツメの甘さを少しでも解消する手立てだと彼らは知っているのだ。
そこまで準備したからといってスポーツの世界で勝者は一人だけ。メダル獲得にしたって3人だけ。必ず報われるわけではない。自分が失敗することもあれば、相手が自分を上回ることも多いにある。しかし、名誉の権利を得ることができるのは、そうした準備を怠らなかった選手だけなのである。だからこそ、彼らはそれを大事にする。ツメが甘いことは彼らには許されないからである。








