シリエズ オンライン

会計事務所のための情報マガジン

シリエズ オンライン TOPページ | カテゴリー別| 月別バックナンバー| 記事一覧| メールマガジン| 当サイトについて|

「SYRIEZ ON LINE」は、アックスコンサルティング発行の会計人のためのコンサルティング情報紙「月刊シリエズ」編集部が配信するオンラインマガジンです。

タナボタを受け取るには受け取る資格が必要になる [関連情報]

2006年01月06日

タナボタを受け取るには受け取る資格が必要になる毎年ドラマが生まれる箱根駅伝だが、今年ほど数多くのドラマが生まれた大会もなかった。優勝候補と目された東海大が序盤から失速。結局往路では、今年から最長区間に変更された山登りと称される5区で順天堂大の今井が5人抜きの激走をみせ往路優勝。

二日目の8区にタスキがわたった段階で2位とは3分以上の差。誰もが勝負あったと思った8区残り5キロの時点でトップの順大の難波選手の足元がふらつく。夢遊病者のようにフラフラしながら、伴走車からコーチが何度も降りて水を渡すものの、足はおぼつかない。一時は500メートル以上離されていた駒沢大が一気に追い抜いた。

その難波選手は中継点まであと300メートルの時点で歩きかけたものの、すぐにフラフラしながらも走り始め、倒れこむように9区の走者にタスキを渡した。このシーンをみていて、胸が締め付けられる思いになった人も多いのではないだろうか。

そしてトップにでたのは5連覇を目指す駒沢大。この時点で駒大が優勝すると多くの人は想像しただろう。しかし、その駒大も9区というエース区間でまさかの失速。代わってトップに躍り出たのが亜細亜大だった。

亜細亜大自体は歴史のある大学であり、箱根でも新参というわけではない。しかし、これまではシード争いが多く、優勝争いに顔をのぞかせることは少なかった。今年も亜大を優勝候補にする人は少なかっただろう。

結果としては優勝候補と目されるチームが不調になり、失速し、大ブレーキになるなど、3つも4つもラッキーが重なった優勝である。タイムも例年より遅い。(今年から5区の距離がかわり昨年までより時間がかかることは予想されていたが)

しかし、亜大が優勝できたのは幸運だけではない。決して素質の高い選手がいるわけではないが、地道にトレーニングを重ね、平均的な選手をそろえることで、「穴」のないチーム編成できたことが、優勝につながったのだ。現に区間記録をとったのは9区だけ。往路優勝でも復路優勝でもないチームの総合優勝は10年ぶりだという。まさに総合力の優勝だった。

決してタナボタを期待してはいけない。しかし、努力し、ベストを尽くしていたからタナボタを受け取ることができたのである。何時なにが起きるか分からないのは、スポーツだけではない。「どうせダメ」などと思っていたら、タナボタを受け取ることもできない。タナボタを受け取るには受け取る資格があるのである。