借金をして税金を払う危機なのに「税務署」と二言目には脅す税理士 [税理士を替えた理由]
「やはり顧問料を払っているわけですから、それなりの指導はしてもらわないと…」と全税理士について語るのはパチンコホール店を経営するO社長だ。毎月の訪問はあったが、O社長が求めている指導には至らず顧問契約を解除となった。O社長が求めている指導とはどんなものだっただろうか?
脱税するつもりはない。節税のアドバイスがほしい
前税理士とは、親会社からの紹介で知り合った。安定して利益を出していた当時は不満もなかった。しかし、売上が落ち込み始めた数年前から不信感が募ってきた。
毎月借金の返済が増えていたのに前税理士からは、資金繰りに対する話はいっさいない。それどころか二言目には「税務署が来るから」と口にし、“税務署は来ない書類”を作成することを強調した。
「こちらは資金繰りに苦労しています。毎月、税金を支払うための借金をしているような感じでした。脱税するつもりはありませんよ。でも少しは節税という観点からの言葉が欲しかった…」とO社長。
そんな折、資金繰りに関するセミナーに参加して、講師だった現税理士に出会う。
お金の回し方を指導してくれる現税理士の話は新鮮だった。「キャッシュフローを良くすることで経営を元気にする」という考え方には救われた気がした。中でも印象的だったのは「1億円納税して、その3日後に倒産しても誰も助けてくれませんよ」という言葉だった。ショックでがーんと頭を打たれた思いだった。O社長は、その日の午後にはアドバイスを求めて、現税理士事務所を訪ねていた。
「申告は今のままで、うちは資金繰りに関するアドバイスだけでもお手伝いできます」という現税理士。だがO社長は「どうせなら申告も合わせてすべてをお願いしたくなった」と語る。9年間の前税理士との付き合いは、親会社に断っておしまいにした。
新たな提案をすることはなかった前税理士に比べて、現税理士は機械の設備投資の仕方ひとつにしても、さまざまな角度からの解決策を探してくれる。その中から会社の財務状況を良くするための最適な方法を選択できる。何よりもお金の回し方に関する資金繰りについてもグラフなどを使って明確にアドバイスしてくれる。
「これまでは借金をして返済する。それをずっと繰り返してきた。でも現税理士の指導になってからは、企業を存続するための“資金繰り”はしっかりした上で、売上を伸ばすことも考えられるようになった」
前税理士には“節税指導”を望んだO社長だが、今は会社を元気にして税金も払うと“利益を出す経営”へと視点が変わった。
【関与先データ】
●業種…パチンコホール経営
●創業…1982年
●経常利益…53億円
●経理担当者…経理社員
【税理士データ】
●前税理士
・顧問料…6万5,000円
・決算料…90万円
・訪問頻度…毎月
・関与年数…9年
・毎月の訪問では大きな経費のチェックだけ
・聞かれたことだけに答える
・二言目には“税務署”
●現税理士
・顧問料…10万円
・決算料…60万円
・訪問頻度…毎月
・関与年数…2年
・会社が元気になれば税金も払えるというスタイル
・“税務署とは闘う”とはっきり言ってくれる
・毎月資金繰りの指導を丁寧に行う








