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「郷に従うか、自分に従わせるか」それが問題である [関連情報]

2005年09月07日

「郷に従うか、自分に従わせるか」それが問題である「郷に入れば郷に従え」とよく言われる。その一方でグローバル化や規格の統一化などとも言われている。一見、逆のように聞こえる話だが、実は根っこは全く同じ。早い話が相手にあわすか、自分に相手を合わさせるのか。結局はどっちがイニシアチブの取っているかという話なのかもしれない。

先日、東京・新宿で開業する下崎寛税理士に中国ビジネスについて話を聞いた。それによると中国と日本では基本的な商慣習が違うので、その説明をするのが大変とのことだった。下崎税理士は、あることがきっかけで中国系企業の税務を担当するようになった。そのことが発端となり、現在では逆に中国に拠点を持つようにもなっている。その下崎氏が日本と中国の一番の違いが商慣習の違いだという。

中国人のビジネスは交渉が基本。しかも多少ごまかしても自分を有利な方向にもって行こうとする。一方、日本の場合は相手を信頼することから始まる。だから中国人とのビジネスでは双方の誤解を生じることが少なくないそうだ。そうしたことから、下崎氏は中国ビジネスを成功させる条件として、中国語を話せて日本のビジネス習慣を理解している人。日本語を話せて中国のビジネス習慣を理解している人。この双方がないと難しいという。

下崎氏は税務を通じて、現在では中国でビジネスをする機会が増えているということだが、そこではやはり「郷に入れば郷に従え」が基本になるという。中国人を相手にするのだから、相手の商慣習にあわせる(最低限理解する)必要があるといっている。

一方、日本では現在グローバル化が進んでいる。言い換えればアメリカ化である。現状では世界経済はアメリカを中心に回っており、世界に商品を売ることで利益を得ている日本の企業からみれば、グローバル化は避けて通れないといわれている。つまり、日本はアメリカにあわせていることになる。

中国に入れば郷に従い、アメリカとはグローバル化。一見、相反するようだが、見方を変えれば、単にイニシアチブを相手に取られているだけではないだろうか。

奥井規晶氏は「ジャパナイゼーションの重要性」を説く。ジャパナイゼーションとは他文化を日本化すること。日本化することで非常な強みを発揮することが可能になるという。これは逆にいえば、イニシアチブは日本にあることになる。

結局はビジネスはイニシアチブの取り合い。ホリエモンが強いのは常に先手を掛けることでイニシアチブを取っているからともいえる。先手必勝とは言わないが、ビジネスにおいてイニシアチブを取ることはやはり強いのは間違いないといえよう。(月刊シリエズ編集部)