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地銀に断られた融資なのに都銀で可能に! [事例でみる資金調達コンサル]

2005年08月09日

地銀に断られた融資なのに都銀で可能に!もう今から、約3~4年くらい前の話です。(現在の金融状況だとさほど珍しいことではないのかもしれません。)

Y社は業歴20年の中小製造業です。おもに地元の地方銀行をメインに信用金庫、国民生活金融公庫、中小企業金融公庫などの金融機関と取引がありました。業績は不況の影響を受け、決してよいとは言えません。しかし、二代目社長の頑張りにより、売上高は何とか横ばい状況です。二代目社長は売上アップを図るために、新規事業を興そうと考えていました。そこで、メインの「地方銀行」に相談しましたが、あっけなく断られたそうです。

そこで、二代目社長とオーナーから相談を受けました。「絶対、支援してくれると思ったのに…。支店長が替わったとたん、急に冷たくなったのです。どうしてでしょうか?」とかなりがっかりした様子です。

しかし、決算書を見ると、決して現在お付き合いのある金融機関が“貸し渋り”をしているとは思えません・・・。現状で貸すことのできる限度なのかもしれません。支店長が替わったことが、実際どこまで影響しているのか・・・??何ともいえない状況でした。

そこで、私は「それじゃ、都市銀行さんにお願いしてみたらどうですか? 決算書もどうしようもないほど悪いわけではないし、御社ほどの技術力があれば、どこか支援してくるところがありますよ」とアドバイスしました。そのときの二人の表情ときたら、もう呆気にとられていました。「吉田さん、当社はメインの地方銀行に断られた会社ですよ。しかも、そことは20年の付き合いです。こんな零細企業にお金を貸す都市銀行なんてあるわけないでしょう? 恐れ多くて都市銀行なんて行けませんよ」と反論されました。まあ、当然なのかもしれません。Y社は今まで都市銀行との付き合いは一度もありません。都市銀行は、「大企業にしか貸さない」と思っていました。

結局、メインの地方銀行に再度交渉したのですが、融資どころか、却って「もう少し返済して下さい」とまで言われてしまいました(銀行が言わんとしている本質は別にあるのでしょうが・・・)。諦めたY社は、私に言われたとおり都市銀行に融資を申し込みました。

そして、結果として1,000万円の融資を受けることができました。しかし、これは決して珍しい話ではありません。なぜなら、当時「三井住友銀行」さんが、ビジネスセレクトローンを開始した頃だったのです。スタート当初でしたので、結構、派手に融資を行っていました(笑)。

経営者として大切なのは、“金融環境の変化を出来る限り素早くキャッチする”ということなのでしょう。チャンスを逃すかもしれません・・・。情報収集を怠ってはいけません。
(吉田学・資金調達コンサルタント)