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“借り換え”も立派な資金調達の一手法 [事例でみる資金調達コンサル]

2005年06月28日

 “借り換え”も立派な資金調達の一手法T社は、ある地方の年商10億円の中小企業です。社長は40歳くらいの方で、会社を短期間で大きくしました。しかし、その“ひずみ”でしょうか。もうちょっとで事業は好転するところまで来たというときに、貸し渋りにあってしまったのです。

困った社長は、顧問税理士に相談してみましたが、「何しろ、頑張って毎月返済しましょう」と励ますばかりでした。

次に、商工会に相談に行ったところ、一言、「銀行にリスケをお願いするしかないのかな。この状況では毎月の返済ができないでしょう」とアドバイスを受けたそうです。それ以上でもそれ以下でもなかったそうです。これでは、ほとんどアドバイスになっていませんね。

あちこち回りに回って、知人の紹介で最終的に私のもとに相談にみえました。地方には、総合的に資金に関する相談のできる専門家が少ないようです。私が、初めてこの社長とお会いした時には、もう顔面蒼白の状態でした。「可哀想に…」と思ったものです。

しかし、決算書を見てみると、借入金の5千万円分は、個人とノンバンクからの借金でした。金利が約8%、しかも、あと2年で返済しなければなりません。そこで私は、「政府系金融機関に借換を打診してみましょうか。リスケも一つの手段ですが、やはり最終手段としたいですよね。出来そうなことは試しましょう」とアドバイスしました。その社長は「はあ、そんなことできるのですか…?」という表情です。

結果として、借入金の8千万円は「金利3%、5年返済」で借換をしていただくことができました。これで、毎月約220万円の返済が90万円になったのです。

毎月の返済額が130万円も減少したことになります。年間130万円×12ヵ月で「1,560万円」の資金調達をできたことと同じです。

銀行への条件変更も状況に応じて必要ですが、こういう手法も利用できるのなら試してみましょう。現在、「借換保証制度」というものもありますので、取引先銀行や信用保証協会に聞いてみてください。

(吉田学・資金調達コンサルタント)

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