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当世若者気質と教育 [関連情報]

2005年06月30日

当世若者気質と教育今年も多くの新入社員が誕生しました。入社から3ヵ月が経ち、そろそろ戦力になり始めているところもあれば、まだまだ育成中というところもあるでしょう。会社によって教育方針もさまざまでしょうが、当の新入社員達はどのような意識で仕事に臨んでいるでしょうか。

(株)共立研究所では去る5月「2005年度新入社員の意識調査」を発表しました。それによると、まず就職先を決めるにあたって重視したのは、業種・事業内容が最も多く(64.1%)、これに次いで雰囲気・イメージ(39.7%)、通勤時間(37.0%)などとなっています。やや意外なのは給料・ボーナス(10.7%)や会社の知名度(3.2%)とする回答が低かった点です。よくいえばガツガツしていない、悪く言えばハングリー精神がないというところでしょうか。

また、将来の地位に関する質問では、「肩書きはなくても、特殊能力・技能のある社員(スペシャリスト志向)」が最も多く(44.3%)、次いで「肩書きのある社員(管理職志向)」(21.1%)、「社長、または独立して自分の会社・店を持つ(独立志向)」(13.3%)となっています。ただ、この質問の回答は男女間で大きく
異なっています。女性はスペシャリスト志向が5割を超えていますが、男性はスペシャリスト志向と管理職志向が3割強で拮抗しており、独立志向も2割程度あります。

この質問に対する回答でもうひとつ気になるのは、「肩書きはいらない(平社員志向)」が11.1%、「わからない」が9.5%あることです。目標・目的意識がない若者が増えているということでしょうか。

新入社員に限らず、現代の若手社員にはよい意味での貪欲さが見られません。キャリアアップや自己の成長に無関心の者すらいます。現代の若者気質をある学者は「デジタル的思考」「リセット可能な人生」「縦社会ではなく横社会」といったキーワードで表していますが、これらはいずれも非論理的志向を意味しています。

しかし、そうした気質は気質として、企業では若手社員の育成に取り組まねばなりません。特に物事の考え方については徹底して教え込む必要があります。

「自分ならこうする」ではなく、「人はどう見るか、どう考えるか」、自己中心ではなく他者中心のものの見方・考え方といった基本的な教育が重要です。

今日の企業にとって社会性はますます重要になってきていますが、「社内教育」は社会貢献につながるものである必要があるのではないでしょうか。