中小企業の景気天気図は雨 [関連情報]
中小企業庁は先週7日「第99回中小企業景況調査(2005年1~3月期)」を発表しました。それによると、全産業の業況は前年同期比で▲30.8から▲33.4とマイナス幅が拡大しています。ただし、前期(2004年10~12月期)比では▲27.4から▲24.2へと改善しています。
他方、先週5日、信金中央金庫総合研究所が発表した「第119回全国中小企業景気動向調査」(2005年1~3月期実績)では、業況判断IDが▲21.9で、前期(2004年10~12月期)比5.3ポイントのマイナス幅拡大となっています。この調査では4四半期ぶりの悪化となり、前年同期比売上額及び同収益判断IDもそれぞれ▲16.2、▲20.8と2四半期連続のマイナス幅拡大となったとしています。
このように調査の結果は微妙に食い違っていますが、総体的に中小企業の景気は依然厳しい状況にあるようです。信金中央金庫の調査では、業種別・地区別の天気図も掲載されていますが、それを見ると曇と雨のマーク一色です。
製造業:曇、卸売業:雨、小売業:大雨、サービス業:雨、建設業:曇、不動産業:曇、そして総合では雨となっています(2005年1~3月期)。また、総合の地域別では、北海道・東北が大雨、関東・北陸・中国・四国が雨、首都圏・東海・近畿・九州北部・南九州が曇となっています(今期)。
さらに、総合で大雨となっている北海道・東北の業種別天気図を見てみると、北海道では不動産業が曇、卸売業が雨以外はすべての業種が大雨となっており、東北では曇の業種がなく、製造業・サービス業・建設業・不動産業が雨、卸売業・小売業が大雨という厳しい状況です。北ではまだ春は遠いといったところでしょうか。
倒産や廃業はひところに比べ減っているとはいえ、中小企業の内情が依然厳しいことは変わりありません。景気という名の天気は自力では回復できませんが、中小企業には悪天候の中で活路を見出す努力が求められます。そして、会計事務所にはその一助を果たす役割が求められています。(「月刊シリエズ」編集部)








