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「SYRIEZ ON LINE」は、アックスコンサルティング発行の会計人のためのコンサルティング情報紙「月刊シリエズ」編集部が配信するオンラインマガジンです。

年間22万円の報酬でも数を増やす [顧客拡大]

2004年10月14日

1014.gif会計事務所にとって新規開業者は重要な見込み客になりますが、最近では決算だけを依頼する事業者が増えています。帳簿は自分でつけるから、決算の指導と申告業務、それにアドバイスがほしいというのです。

こうした要望への対応は事務所によって異なるでしょうが、ある事務所では業績管理の重要性を伝えて、月次の顧問契約を勧めています。しかし、ここでネックになるのが料金です。年一を希望してやってきた開業者は月次の必要性を理解しても、決算料分しか予算を持っていません。

この事務所ではそうした開業者に月次1万円、決算料10万円の計、年間22万円という金額で対応しています。原価を考えると赤字すれすれといった金額ですが、この事務所では現在まず「数を増やす」という戦略を採っています。このためこうした金額で対応しているわけです。

もちろん翌期以降、会社の負担能力が増せば報酬は値上げします。しかし、この事務所の所長は「ずっと1万円でもよい」とまで言っています。これはとにもかくにも「数を増やす」ことが目的だからです。これは1社あたりの平均年間報酬が100万円近くに及んでいるため、こうした料金設定が可能になっている面がありますが、いずれにしても母数を増やすことが基本戦略になっています。

このようにして数を増やし、地域の中でシェアを高めていけばさまざまな展開が考えられます。数を握るということはエリア(市場)を面で押さえることにつながるわけです。まずは「数を増やす」という戦略には、こうした意味があります。

会計事務所にとっては、今のような厳しい時代の中で顧客を増やせるかどうかが、大きな試金石になるのではないでしょうか。